基礎代謝について
「基礎代謝」とは、体温の維持や呼吸など人が生きていくために必要な最低限のエネルギーのことを言います。生きているだけで消費されるエネルギーで、1日に消費するエネルギーの約70%を占めています。成人が1日に消費するエネルギーは、「安静時代謝」「運動誘発性熱産生」「食事誘発性耐熱産生」の3つに分けられていて、それぞれの構成比率は60~75%、15~30%、10%となっています。このうち基礎代謝は、安静時代謝の約80%を占めるとされています。、基礎代謝量は年齢によって異なり、通常は10代で最大となります。その後、加齢とともに低下して、特に中年以降は急に低下する傾向にあります。そのため、基礎代謝量が低下する世代の、中年世代が肥満やいわゆる生活習慣病が発生しやすくなるのです。基礎代謝量の減少に大きく関わっているのが筋肉量です。筋肉は、からだを支えると同時に体温を作り出す働きを担っていて基礎代謝の中でも、一番多くのエネルギーを必要とします。肥満や成人病を防ぐだけでなく健康を保つには、低下した基礎代謝量を回復させることも重要です。