ビタミンDの役割
ビタミンDは、脂溶性ビタミンのひとつです。食べ物から摂取するほかに、日光を浴びることで私たちの体内でも生成されるビタミンです。ビタミンDには、小腸や腎臓でカルシウムやリンの吸収を促進する働きや、血液中のカルシウム濃度を保って丈夫な骨をつくる働きがあります。ビタミンDを豊富に含んでいる食品は、あまり種類は多くはありませんが魚介類、卵類、きのこ類などがあげられます。このなかでも魚介類には、塩さけやいわし、にしん、しらす干しなどに多く含まれています。ビタミンDが不足すると、小腸や腎臓からのカルシウム吸収が不十分な状態となり、骨や歯の形成もうまくいかなくなり、骨軟化症を引きおこすといわれています。日本でも骨粗しょう症の人が増えているので、ビタミンDとカルシウムを十分に摂ることに併せて、適度な日光浴と運動を行うようにしましょう。一方、ビタミンDを摂り過ぎると、高カルシウム血症や腎障害など過剰症をになる恐れがあります。通常の食事で過剰症になることはありませんが、サプリメントなどで大量に摂取しないように注意が必要です。